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秋風運ぶ九月の花と実( がんサバイバー・クラブ、2020年9月寄稿 )
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初秋の候となりましたが、日本では新型コロナ問題で、まだ不安が続いています。たしかに昨年までに比べて、室内にいる時間がふえています。そして町も家や職場の周りは残暑もあって、なかなか遠くまで出歩くことが億劫に感じられます。ところで秋になると日本各地には、これまで長い年月の間、植物たちは花や実となって人々を迎えてくれていました。
そこで今回、これまでに各地の植物園や高原や山岳で出会った5つの植物を紹介いたします。福岡の植物園では青いノボタンが咲き、東京の植物園ではツルウメモドキが緑の実から橙黄色の種子をのぞかせていました。熊本の棚田では黄金色に稔ったイネを見守るように、赤いヒガンバナが列をなし、大分の高原では赤紫のワレモコウが、秋の微風にそよいで・・・。また栃木の那須岳では、斜面を這うように伸びた低い枝葉の間から、白くて丸いシラタマノキの実たちが頭を揺らしていました。
新型コロナ感染症が収束したら、今まで以上に各地の植物たちに逢いに行きたいものです。その日は必ず来ます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年09月01日
- 更新日
- 2020年09月01日 08時 51分