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南紀の海岸風景(その2)(三段壁、千畳敷、円月島、白崎海岸)
Scenic sites of Nankii Peninsula in Wakayama Prefecture ーpart 2ー
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和歌山県の白浜町と由良町は、太平洋に突き出た紀伊半島の先端部やそれに近い場所にあって、温泉に加えて海岸や島の景勝地が多くあります。白浜町にある千畳敷、三段壁、円月島、また由良町の白崎海岸などはその代表格でしょう。
千畳敷は、その名のとおり約4ヘクタールに及ぶ、岩畳を思わせるスロープ状の大岩盤です。主に永い年月を経て積もった砂岩から成りたっていて、岩肌に多彩な模様が見られます。三段壁はこの千畳敷に続く断崖絶壁で、高さが40から50m、長さ2kmにも及ぶ巨大な屏風状の岸壁です。勇壮な景観で、太平洋から打ち寄せる荒波による侵食を受けて、断崖から見下ろすと、足がすくんでしまうほどの、勇壮な景観です。
円月島は南の海上に浮かび、ふたこぶ駱駝の背中に似た小島です。南北130m、東西35m、高さ25mとのこと。正式名は「高嶋」です。島全体が礫岩でできており、島の中央に円月形の海蝕洞が開いていることから、「円月島」と呼ばれ白浜のシンボルとして親しまれています。
つぎに由良町にある白崎海岸は、海に突き出た海洋公園となっていて、巨大な石灰岩を主体とした岬です。晴れた日には、紺碧の海と真っ白な石灰岩群がコントラストをなし、また波や風に侵食された大小の開放性の海蝕洞もあります。
紀州半島の南端に位置する白浜やその近郊には、美しい海岸美が続き、まるで別世界に足を踏み入れたような、多くの景勝地に富んでいます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年09月07日
- 更新日
- 2022年09月10日 23時 32分