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風情と情緒に富んだ深緑期の智頭宿(因幡街道と備前街道の合流地)
Chizu-juku used to be the last post‐town with a traditional atmosphere in Tottori prefecture
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智頭宿(ちづしゅく・ちずしゅく)は、鳥取県にあって古い歴史を持った因幡街道の旧宿場町です。智頭町は奈良時代より畿内と因幡を結ぶ道で、また江戸時代には参勤交代の道でもあって、因幡街道と備前街道の両街道が合流する宿場として栄えました。とくに智頭往来は、歴史の道百選と遊歩百選に選ばれているとのこと。
山と森に囲まれた智頭宿には、往時を偲ばせる奉行所跡、社寺や町家などの古い建築群が残っています。とくに往来に面した石谷家住宅。最も大きな建物で国重要文化財に指定されています。広い玄関、重なる瓦屋根、長い白壁と板壁などが目を惹きました。
一方、智頭宿の町屋群は、格子窓や板壁の蔵が並び、酒蔵に架かる杉玉など、風情に富んでいます。また板張り木造の建物、清らかな水が流れる用水、それらを活用した箱型の水枡や水舟・・・。色々な花や水草が飾っていて、小さな水車も回り、丸い水桶には水が垂れ、情緒も溢れていました。なお智頭宿に沿って流れる千代川の河原では、子供たちが水遊びに夢中で、それを石仏のお地蔵さんが、優しく見守っている様でした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年06月27日
- 更新日
- 2024年06月27日 02時 43分