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秋深まる十一月の花と実(がんサバイバー・クラブ 2020年11 月 寄稿 )
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今年も季節は巡り、晩秋を迎え、急に寒くなって来ました。北海道や東北、富士山にも冠雪の知らせが多くなり、列島の紅葉前線も降りてきました。植物たちも晩秋の中、冬への備えを始めています。長い日本列島、各地での秋の模様は、それぞれ異なっています。
熊本の南阿蘇では根子岳を背景にして、カエデの木が黄葉や紅葉を纏い、福岡の築上町ではソバ畑に、一面に広がる白いソバの花が風になびいています。静岡の浜松にある古刹の龍潭寺の庭では、ツワブキの黄色い花が寺庭の風情を高めて・・・、神奈川の南足柄にある峠近くの原生林では、落ち葉や枯れ葉に囲まれて、真っ赤に熟れたサルトリイバラの丸い実が、陽光を受け一層、鮮やかに照つていました。そして東京の新宿御苑にある池の水辺では、ガマの茶色で円柱形の花穂たちが揺れています。
新型コロナは、まだ収束しておりませんが、日本の各地では植物たちが、これまでと同じ様に晩秋の彩りを見せて来ました。これからも元気に健気に、季節の移り変わりを伝えてくれるでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年11月02日
- 更新日
- 2020年11月02日 10時 19分