TOP > テーマ別おすすめ画像 > 彩り競う十二月の花と実や葉(がんサバイバー・クラブ、2020年12月 寄稿 )
テーマ別おすすめ画像
彩り競う十二月の花と実や葉(がんサバイバー・クラブ、2020年12月 寄稿 )
/
今年も12月、師走の候となり、寒さと冷たさが増して来たようです。この様な中、まだ新型コロナの収束の見通しが立っていません。しかし報道によると、欧米では効果的なワクチンがいくつか登場し・・・、少し光明が見えて来たた感じです。もう少しの辛抱かも知れません。さて、コロナ前の日本列島の初冬の植物たちを見て、改めて各地の自然の姿をに接してみましょう。
まずは関東の”からっ風”を受ける東京。雨の上野公園ではイチョウ並木が黄葉し、黄色い落ち葉の絨毯を造っていました。そして江戸城内にある「皇居東御苑」でも、カエデが紅葉し風に揺られて、赤みを帯びた絨毯の上に落ち葉を重ねていました。また横浜にある「寺家ふるさと村」では、ノイバラやカラスウリの赤い実たちが晩秋の名残りをとどめていました。
一方、九州でも北と南では初冬の趣が異なってます。福岡の大宰府にある「観世音寺の戒壇院」では、積雪と小雪の中で、サザンカの真っ赤な花が咲いて、眼を惹きました。ところが鹿児島の屋久島にある「大川の滝」の岩場では、勇壮な滝が飛沫を受けながらも、ツルソバの白い花が群生し、その傍でも黄色い野草や緑の若木が揺れていました。細長い日本列島、北海道や東北では根雪に向かいつつも、各地で植物たちは頑張っていることでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年12月01日
- 更新日
- 2020年12月01日 12時 15分