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令和3年「春浅し二月の花木と実」(がんサバイバー・クラブ、2021年2月 寄稿 )
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寒くて冷たい2月になりましたが、国内外で新型コロナは、まだ収束しておりません。しかし我が国でも、今月下旬からワクチンの接種の開始が予定されています。私達も職場や家庭で、感染予防に一層、励行して”うつらない”、”うつさない”に心がけましょう。さて厳寒の2月ですが、日ごとに少しずつ昼の時間が増えてきました。月末には早春の気配が感じられるようになるでしょう。関東より南の土地では、植物たちも寒さを我慢しながら、春の訪れを待っています。
熊本の寒さが厳しい阿蘇高原では、ニシキギの赤い実たちが、落ちないで細い枝に留まっていました。福岡では病院の庭ではマンサクの蕾が開き、多数の線状の黄色い花びらが咲き・・・、市の植物園でも赤紫色のクリスマスローズの群落が、風に揺れていました。また東京では立ち並ぶビルの間で、ピンク色のカンザクラ(寒桜)が、からっ風が吹く真っ青の空に映えていました。そして山口の常栄寺の寺庭(雪舟庭)では、再び寒さに見舞われた上旬、雪が積もっていました。しかし冬の日差しをうけて、若い木や緑の葉や実たちが雪にも負けずに力強さを示していました。そばでは雪解けの水が細い流れとなって、静かに音を立てていました。春はすぐ近くまで来ています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年02月01日
- 更新日
- 2021年02月01日 11時 07分