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初夏の常陸国一之宮「鹿島神宮」
Summer scenery of Kashima Shrine in Ibaraki Prefecture
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鹿島神宮は茨城県鹿嶋市にある神社で、日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社です。由緒と歴史の長さでは別格の存在で、古くは『常陸国風土記』にも書かれている東国随一の古社。とくに武家の世に移ってからは、歴代の政権からは武神として崇められ、現在も武道では篤く信仰される神社です。また鹿を神の使いとすることでも知られています。
今回訪れたのは新緑が映える初夏。大きな鳥居を潜り、森の中を真っ直ぐ伸びる長い参道を歩いて行くと、見えてくるのが色鮮やかな楼門・・・。高さ約13mで、日本三大楼門の一つに数えられています。そして楼門を見ながら境内に入ると、本殿・拝殿・など7つの建物群が、縦横に並んでいます。その多くは、桃山期の極彩色が華やかな装飾がなされ、すべて重要文化財に指定されています。
拝殿は、入母屋造り、檜皮葺きの建物。奥の本殿は漆塗りで柱頭・組物等にも極彩色が施されてます。また社殿の傍にあるのは、樹高43メートル、根回り12m、樹齢1,200年と推定される杉の風格ある巨木。ご神木として、そそり立っています。また拝殿の右前方には、仮殿(かりどの)が建てられています。本殿造営の際に一時的に神霊を安置するために使用される社殿とのこと。その他にも、素朴な感じがする高房社、朱塗り壁の神庫、武道殿などもあります。また「石灯籠」や「さざれ石」も置かれています。
初めて参拝して、森に囲まれた東京ドーム15個分に及ぶという、鹿島神宮の広大さを改めて知りました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年12月13日
- 更新日
- 2023年12月13日 18時 53分