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夏の甲府「昇仙峡」
Shosenkyo, known for the beauty of its valley ,in summer
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昇仙峡は山梨県の甲府にあって、秩父多摩甲斐国国立公園に属する景勝地です。約4kmにわたって続く峡谷で、渓流に沿って遊歩道が整備され、断崖や川には名前がついた滝や多くの奇岩・奇石がみられます。そして新緑、紅葉、雪景色など四季折々の自然美が、訪れる人々を惹きつけます。
仙娥滝は地殻変動による断層によって生じた、花崗岩の巨大な岩肌を滑り落ちる落差30mの滝です。轟音と滝壺から飛沫を巻き上げ、いつも周辺の岩や草木を濡らしています。覚円峰は昇仙峡のシンボルと言える巨大な岩峰。急峻で直立し高さは約180メートルで、その対岸には天狗岩が聳えています。散策路に沿って行くと、巨大な花崗岩に囲まれた天然アーチの石門をはじめ、渓流沿いの岩場や川には奇岩や怪石が至るところに見られます。
今回訪れたのは真夏。峡谷の岩壁や森は深緑に包まれ、その中を散策すると、しばし暑さを忘れる程でした。仙娥滝の滝壺付近では、薄紫のタマアジサイが濡れながらも薄紫色の花を揺らしていました。少いて天然アーチの石門をくぐると、覚円峰と天狗岩が相対して直立。そばではウワミズザクラが濃紺の実をつけていました。渓流の中に群がる奇岩をみながら行くと・・・、着いたところが仙人茶屋。赤い蛇の目傘の下で、冷たい麦茶を飲みながら、緑陰の木々との対比を楽しみました。見上げると青い空の中、白雲が流れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年06月18日
- 更新日
- 2021年10月04日 11時 30分