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秋の甲府「昇仙峡」
Shosenkyo, known for the beauty of its valley ,in autumn
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昇仙峡は山梨県の甲府にあって、秩父多摩甲斐国国立公園に属する景勝地です。約4kmにわたって続く峡谷で、渓流に沿って遊歩道が整備され、断崖や川には名前がついた滝や多くの奇岩・奇石がみられます。そして新緑、紅葉、雪景色など四季折々の自然美が、訪れる人々を惹きつけます。
仙娥滝は地殻変動による断層によって生じた、花崗岩の巨大な岩肌を滑り落ちる落差30mの滝です。轟音と滝壺から飛沫を巻き上げ、いつも周辺の岩や草木を濡らしています。覚円峰は昇仙峡のシンボルと言える巨大な岩峰。急峻で直立し高さは約180メートルで、その対岸には天狗岩が聳えています。散策路に沿って行くと、巨大な花崗岩に囲まれた天然アーチの石門をはじめ、渓流沿いの岩場や川には奇岩や怪石が至るところに見られます。
秋の昇仙峡は峡谷の森や巨石、渓流のまわりも、黄葉や紅葉に包まれます。仙娥滝の傍では水しぶきが涼しくて、永く観ていると寒さも感じました。渓流の近くの木々や野草たちも、葉は黄色から紅色へのグラデーションを楽しませてくれます。タマアジサイも枯葉と茶色の実を付け、遊歩道や石門を通る人々の服装も厚着となっていました。そして楓の紅葉が美しい仙人茶屋では、猫たちが出迎えてくれ、共に静かな秋景色を楽しみました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年10月06日
- 更新日
- 2021年10月04日 12時 01分