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春の雷山千如寺ーそのIー(山門・仁王門・前庭の大楓・本堂・観音堂・聖天堂)
Spring scenery of Raizan Sennyoji Temple (part 1) in Fukuoka Prefecture
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千如寺は福岡県の西南に位置する雷山の中腹にあって、真言宗の寺院で名称は大悲王院です。約1300年の歴史を誇る由緒ある寺院で、山号は雷山。山門、本堂や多くの堂などが建ち、中には国の重要指定文化財である多くの仏像が安置されていて、歴史の重さを語っています。客殿の前にある庭は、美しい砂紋の和庭園で、その中に樹齢が約400年の大楓があり、県の指定天然記念物となっています。千如寺にもにも四季が訪れ、各季節を通じて様々な姿を見せてくれます。
まず通常は開いていない山門の右側から入り、左側にある仁王門へ、これは京都醍醐寺の仁王門の様式を取り入れたとのこと。境内には、本堂、観音堂、聖天堂、庫裡や客殿が並んでいます。栄枯盛衰の時世の推移を見守って来たことでしょう。とくに参詣者が多いのは宝形造で桟瓦葺の壮大な観音堂。方五間であって、四周には板壁に木彫りの彫刻と、高欄付きの回縁を巡らした御堂です。
これらの建物に囲まれてあるのが、広い枯山水様式の前庭。この庭は、美しい砂紋の和式の庭園で、その中に樹齢が約400年の大楓があります。県の指定天然記念物となっています。今回訪れたのは、春の新緑期。大楓の広がった大小の枝と、萌黄色の葉から射し込む陽光を受けて、この樹木の根元に広がる苔庭・・・。風と雲の動きで変化する木洩れ日が、踊ったり煌いたりしていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年03月02日
- 更新日
- 2023年03月16日 15時 24分