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新風そよぐ 七月の花(がんサバイバー・クラブ、2021年7月 寄稿 )
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日本列島も梅雨と梅雨明けが入り混じる7月となりました。新型コロナ感染症に対するワクチン注射が進んできましたが、まだまだ、コロナ禍の行方が心配です。ところで社会以外に振り返ってみますと、これまで各地で植物たちは、それぞれ夏の姿を見せてきました。
九州では鹿児島県の奄美の海岸で、薄桃色のハマナタマメが海風に・・・、大分県の九重にあるタデ原湿原では、群生した紫色のノハラショウブが陸風に揺れていました。また福岡県の前原市では、キカラスウリの白い花が雨に濡れていました。その5つに別れた裂片が長くて細い糸状になり、まるで繊細な白いレース様に見えます。
本州に目を向けると、福島県の尾瀬にある大江湿原で、黄色のニツコウキスゲの群落が、尾瀬沼を渡ってくる朝風にそよぎ、野鳥の囀りも響いてきました。そして東京都の植物園では、中に実を入れたホオズキの橙色の袋が、微風に揺れています。来年こそは、浅草での「ほおずき祭り」が再開されますように、心より願っています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年07月01日
- 更新日
- 2022年09月03日 14時 27分