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長野・志賀高原の4つの池(初秋の木戸池、蓮池、琵琶池、丸池)
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志賀高原は長野県の北東部ににあって、上信越高原国立公園の広大な高原です。標高は約1500〜2000mで、火山性の溶岩流によって形成された台地。冬は多くのスキー場があり、大スノーリゾートとして知られています。その他にも、火山活動によって生まれた湿原や湖沼が点在しています。溶岩流で生じた窪地に水がたまった湖沼群としては、木戸池、琵琶池、蓮池、丸池などの大小の池が有名。それぞれの周の森や岸辺には、季節の変化に伴ってそれぞれの特徴が見られます。夏は新緑期を迎え、多くの高山植物が自生し、秋の紅葉期も見事な風景が楽しめます。
今回久しぶりに訪れたのは初秋で、夏の残りと秋に向かおうとする季節の一日の風情がみられました。まず早朝の木戸池は水面に周りの山と森の影が映り、その上を朝霧が流れ神秘的な姿でした。岸辺には白いウメバチソウが咲いていました。蓮池はスイレンに代表される水性植物が池の中央部までも生えていて、遊歩道には黄色のアキノキリンソウが色を添えていました。
昼の琵琶池は青空の下で静寂そのもので、水面を渡る微風が時々さざ波を起こして・・・。池の縁は大小の岩で囲まれ、森ではナナカマドの橙色の実が秋の訪れを語っていました。最後に行ったのは遅い午後の丸池。池面には淡い茜雲の影が浮かんでいました。そして周りの森の上半分は夕方の陽に照らされて、黄葉が一層あざやかに照っていました。近くにはハギの赤紫色の花が、秋を告げていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年10月19日
- 更新日
- 2021年10月20日 14時 52分