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沖縄本島の城跡(グスク)群(今帰仁城、座喜味城、首里城、勝連城)
グスク(御城)とは鹿児島の奄美群島から沖縄の八重山群島にかけて築城された城跡で、中には館や拝所も設けられています。本土とは全く異なる最大の特徴は、日本本土における戦国時代の城とは違って、グスクの城壁と石垣は主に珊瑚石灰岩によって造られています。城壁はカーブした曲線美が美しい石垣、台風による強風を避ける効果や、敵兵の死角をなくた攻撃が出来るとのことです。
座喜味城は、中頭郡にあるグスク。一の郭と二の郭からなり、それぞれの郭には沖縄に現存する最も古いアーチ石門が、造られています。城壁からは残波岬と青い海が望めます。首里城は標高が約120mの丘の地形を巧みに活用した、沖縄で最大規模の城・・・・。1429年から450年間にわたり、琉球王国の居城で、延べの長さが1千メートルを超す城壁と、城内には朱色の建物群があります。中国の使者、冊封使を迎える守礼門、そのほか歓会門、瑞泉門、久慶門などの門櫓を持ち、城を守っています。今帰仁城跡は、国頭郡に位置するグスクで、その歴史は古く13世紀まで、さかのぼるとされています。琉球が、北山、中山、南山の3つの地域に分かれて、勢力争いをしていた三山時代(さんざんじだい)の北山王の居城とのことです。勝連城は、中部の小高い山の上にあり、その歴史は沖縄の城の中でも最も古く、12世紀頃と伝えられています。自然の断崖を利用した4つの曲輪からなる難攻不落の城と言われ、その優雅な曲線を描く城壁は、女性的な美しさを感じさせます。
これらのグスク群には、琉球王国の歴史と文化が息づいています。そして2000年に琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、世界遺産に登録されました。素晴らしいことです。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年11月30日
- 更新日
- 2021年12月01日 15時 57分