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梅雨空見上げる 六月の花と実(がんサバイバー・クラブ、2022年 6月 寄稿 )
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日本列島の6月は雨と湿気が多い月で、梅雨前線が南から北へ上って来ます。豪雨はいやですが、多くの植物たちは、雨で活気つきます。とくに米作にとって田植えには雨が不可欠です。今月は雨に映える植物たちを紹介いたします。福岡の太宰府天満宮の池では、薄紫色をはじめ黄色や白いハナショウブ(花菖蒲)が咲き乱れ、人々の関心を呼び込んでいます。神奈川の箱根にある湿原では、黄色いニッコウキスゲが雨滴に濡れ、いっそう色が鮮明になっていました。高原も雨や霧が多い日々が続きます。新潟県の妙高高原の森では、雨と霧で濡れながら、灰白色のギンリョウソウが落ち葉が積もった地面から、煙管に似た首をもたげて生えていました。
さて北海道には梅雨が来ません。北海道の礼文島にあるレブンアツモリソウの群生地では、爽やかな初夏の気候に恵まれて、白いレブンアツモリソウ、赤紫のハクサンチドリなどが、風にそよいでいました。また梅雨期がほぼ終わった鹿児島県の奄美大島の浜辺では、晴天の下でアダンが橙色の実をつけ、その近くで白いハマユウの花が海風に揺れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年06月02日
- 更新日
- 2022年06月02日 14時 00分