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サンゴソウ(珊瑚草)とシチメンソウ(七面草)の四季
Four seasons of coral plant in Hokkaido and Suaeda Japonica Habitat in Saga Picture
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「サンゴソウ(珊瑚草)」は直立する茎が丸くて、葉の生えない珍しい1年草の「塩生植物」です。北海道のオホーツク沿岸で、海の波打ちぎわや塩水を含む湖の岸辺などに育生します。多肉質の茎が節から枝分かれし、夏には青々とした緑色をしていています。しかし秋になると赤く変わって、深紅の絨毯のようになります。その姿が本物のサンゴに似ているところから、サンゴ草と呼ばれています。能取湖畔の「サンゴ草群生地」は、とくに勇名・・・。サロマ湖畔などにも群生しています。そして別名はアッケシソウ、これは日本で初めて厚岸湾で発見された場所に由来しています。
ところでサンゴソウに極めて似ていて、ほとんど区別がつかない植物に、「シチメンソウ(七面草)」があります。有明海沿岸の干潟に群生する塩生植物で、葉がこん棒状に枝分れし、夏の緑色が秋には紅葉し絨毯の模様を呈します。
「サンゴソウ」と「シチメンソウ」は、群生地が限られている希少な塩性植物ですので、絶滅危惧種にも指定されています。我が国の風物詩として、大切に守って行きたいものです。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年08月29日
- 更新日
- 2024年11月04日 08時 01分