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秋風色づく 十一月の花と実(がんサバイバー・クラブ2022年 11月 寄稿)
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令和4年も晩秋の11月を迎えました。空気が澄んで真っ青な空が、清々しい気分を運んできます。久留米市を流れる筑後川の河川敷では、色とりどりのコスモスの花たちが満開となり、学生や友人、恋人たちなどが散策しています。家族連れでは子どもたちが、歓声を上げながら走り回っていました。福岡市の西区に位置する飯盛山の麓の里山でも、青空が広がり、里村の庭では沢山のオレンジ色の柿の実が、枯木の枝いっぱいに垂れ下がっています。懐かしい里村の原風景のひとつで、心が休まります。高原も晩秋の風景に満ちています。阿蘇の牧草地近くの丘には、うねった丘はススキの穂に覆われ、秋風に揺れて・・・、見渡すと、懐かしさが押し寄せてきました。本州でも秋の実たちが、風情と落ち着いた趣を伝えてくれます。神奈川の足柄峠の原生林では、光沢あるミヤマシキミの赤い実たちが、時おり吹いてくる微風に、ほんの少し揺れては、静寂さを示しています。都会の公園にも秋の実たちは、秋の便りを届けにきます。東京都の文京区にある小石川植物園では、橙色のロウアガキが秋の木漏れ日を受けています。よく見ると、実の表面には小さな微小な黒い斑点を伴って、秋の木漏れ日を受けつつ照り返っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年11月02日
- 更新日
- 2022年11月02日 11時 29分