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彩り競う十二月の花と実(がんサバイバー・クラブ、2022年12月 寄稿 )
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令和4年も12月となりました。南北に長い日本列島、北海道や東北では雪の季節を迎えていることでしょう。しかし九州から関東の平野では、まだ秋の名残りが見られます。福岡市では九州がんセンターの敷地にあるカエデの木は、黄葉から紅葉へのグラデーションで人々の眼を惹いています。山口市にある名刹「瑠璃光寺」では朝露に囲まれ、ツタの紅葉やナンテンの赤い実が濡れていました。唐津市の名勝「呼子七ツ釜」の海岸には、トベラの実が開いて赤褐色の種子が潮風を受けています。初冬となって枯れ落葉やいろいろな色の実たちが、目立つようになっています。東京の江戸城内にある皇居東御苑の竹林では、落葉の絨毯がひろがり、そこから青々とした孟宗竹が、スッキリと元気さを示しています。そして横浜市の里山にある「寺家ふるさと村」では、カラスウリやノイバラ、スイカズラの実たちが、ひっそりと、しかし何か力強く、初冬の風に負けずに揺れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年12月06日
- 更新日
- 2022年12月09日 14時 31分