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風運ぶ一月の花と実(がんサバイバー・クラブ、2023年1月 寄稿 )
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新年となる令和5年の1月を迎えました。昨年は世界史に残る年でしたが、今年はどの様になるか心配でもあります。少しでも良いから、平和で皆が健康である年になりますように、祈ります。このような状況ですから、以前よりも植物たちの花や実から、心身の癒しと憩いをもらいたいものです。冬さかりの1月、日本列島では色々な姿の植物たちと出会います。京都の銀閣寺の庭園では、雪を被った木々に赤いマンリョウやウメモドキの実、ツバキの花が一層、映えていました。樹木と雪といえば、主に山形にある蔵王の樹氷原は、とくに有名。これはアオモリトドマツの樹木全体が、びっしりと樹氷で覆われた広い雪原です。様々な姿、なかには奇怪な形をした樹氷もあって、スキー目的の人々の目を惹きます。一方、九州に目を向けると・・・、福岡市にある能古島の花畑では、黄色と白いスイセンの花たちが博多湾からの海風に揺れていました。また、福岡市植物園の花畑では、早くも真っ黄色のナノハナの群れが、冷たい風に負けずに、そよいでいました。そして鹿児島の大隅半島に位置する佐多岬には、赤紫色のブーゲンビリアが咲き、近くではクワズイモの緑葉が陽の光を受け、春の色を漂わせています。東北や北海道でも、数か月たてば春がくるでしょう。それにしても世界、欧州から春風の便りを聞きたいものです。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年01月10日
- 更新日
- 2023年01月11日 17時 01分