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令和5年 「早春告げる二月の花と実」(がんサバイバー・クラブ、2023年 2月 寄稿)
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令和5年も如月(2月)を迎えました。先月は強い寒気団が日本列島を包み、たしかに寒い日が続き雪害のニュースも多くあリました。しかし九州では、2月の寒い風雪の中、花や実たちは耐えながらも、強さを語っています。降雪を受けながら佐賀・多久市の多久聖廟では白いウメの花が、福岡市にある九州がんセンターの庭では、サンシュユの真っ赤な実たちが横なぐりの雪に負けずに頑張っていました。また筥崎宮の花庭園では、藁で雪囲いされた中で、ピンク色の冬ボタンが温かみを与えていました。太宰府天満宮の裏側にある広い梅林でも、紅梅と白梅が咲きはじめ、傍にある茶屋では名物のあんこ餅と甘酒を求める人々を楽しませてくれます。
九州以外でも2月下旬になると、春の気配がやってきます。東京の野原では、いつの間にか淡い陽を受けながら、薄青い色のオオイヌノフグリが群れて咲いていました。近づいて腰を落としてよく見ると・・・、4っの小さな花びらのそれぞれに、濃い青色の縦じまが6〜8本付き、中心部では2本の雄しべ1本の雌しべが仲よく認められました。このオオイヌノフグリのように、来月になると日本列島に、早春の訪れを告げるいろいろな花たちが、徐々にやって来るでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年02月06日
- 更新日
- 2023年02月06日 14時 32分