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”枝垂れ”の名を持っ4種類の植物たち(桜・梅・桃・柳)
シダレ(枝垂れ)は、その名のごとく、枝が長く垂れ下がる特徴を持つものを意味します。これに花や葉をつけて、風に揺れる姿は風情があります。またフワッと丸みを帯びて拡がつた樹の形そのものを見ると、ほっこりした気分になります。そこで、枝垂れの代表的な植物である、サクラ、ウメ、モモ、ヤナギを纏めてみました。
枝垂れ桜(シダレザクラ)は広義では, 枝がやわらかく枝垂れるサクラの総称です。寿命が長く、樹齢を重ね幹はゴツゴツしています。花言葉は「優美」、「円熟した美人」です。またうつむいて咲いている花の様子が、まるで自分を偽っているように見えたことから、「ごまかし」との花言葉もあります。
枝垂れ梅(シダレウメ)は早春に、地面につくくらいに長く垂れ下がつた枝に、華やかで美しい濃桃色の八重の小さな花をたくさん咲かせます。花言葉は「高潔」、「忠実」、忍耐」。
枝垂れ桃(シダレモモ)は、枝が垂れ下がる型のもので、「源平枝垂れ」が有名です。これは1本の木に、赤と白、中間の絞りの3色が混じって八重に咲くことから、「源平」と名づけられています。花言葉は「恋のとりこ」、「よい気立て」。
枝垂れ柳(シダレヤナギ)は、太い枝は上に伸びますが、先端の枝は細長く、垂れ下がります。川や池の傍や、湿地の街路樹に多く使われている木です。風にゆらゆら揺れる涼しげな姿は風情が・・・。歌詞や俳句などにしばしば登場しています。花言葉は「悲哀」、「愛の悲しみ」、「従順」、「自由」など。
これら枝垂れの名を持つた植物の花や葉には、風情と情緒を感じます。日本の文化の一翼を担ってきたように思われます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年04月14日
- 更新日
- 2023年04月14日 15時 34分