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飛騨高山の夏と冬
Hida Takayama in summer and winter
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飛騨高山は江戸時代、天領として栄え飛騨の小京都と呼ばれています。伝統ある芸能や美しい町並みに、雅な文化が息づいている高山。飛騨の匠が技を磨いてきた伝統工芸、多くの寺院や屋台、古い家がつづく町並み、宮川沿いの朝市・・・など。高山には時代の風情が、伝統とともに色濃く流れています。 そこで飛騨高山の「夏と冬」を対比してみました。夏の強い日差しに照りかえる朱塗りの橋は、冬の積雪の中で弱々しい光を受け、情緒ある姿を見せています。川岸に緑が繁茂し広い水幅の夏の宮川と、白一色で狭い水幅の冬の宮川。寺院や屋敷から張り出す緑葉の夏の木々と、積雪の枝や雪つりの冬の木々へ・・・。そして古い店先でピンク色の花や氷の旗が揺れる夏の風情は、雪を被った赤い木の実や軒先からのつららへ。しかし、高山の人々の親切さや郷土を愛する気質は、夏も冬も同じでした。 飛騨高山は四季を通じて、伝統と時の流れを感知したくなる、情感を求めたくなる、不思議な街です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2006年08月20日
- 更新日
- 2016年09月28日 11時 31分