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ナワシログミの秋から春へ
Thorny elaeaguns: from autumn to spring
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ナワシログミはわが国の中部より西の地方に分布する常緑の低木です。明るい山林やその周辺、とくに海岸近くに多く自生してます。普通の植物と異なり、秋の稲刈り頃に白い花を咲かせて、翌年の春、ちょうど田んぼで稲の苗代づくりのころに赤く熟すので、ナワシログミの名が・・・。 よく見ると色々な特徴があります。濃い緑色で光沢がある葉の表面。これに対して裏面は淡い褐灰色で、銀色の鱗片が密生してます。また、急に尖った葉先と波状に縮む葉縁。一方、花が萎むとその根元から、褐色の細い実が姿を現し、次第に太くなり色も緑がかり、5月ごろ真っ赤に熟します。その間じゅう、実の表面には小さな点状の模様が付き添っています。ナワシログミは近づいて良く観察すると、葉も実も特徴があります。そして、いじらしさを感じるとともに、今年もまた稲作が豊かであるように祈ります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2007年06月01日
- 更新日
- 2016年09月28日 10時 53分