癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　伊豆の河津大滝は、河津にある七つの滝のうちで一番大きな滝です。柱状節理の断崖から流れ落ちる瀑布と、滝壺から巻き上がる水煙。秋の陽が雲間から出てくると、ちょうど水煙に当たり虹が現れてきました。雲間の陽と瀑布がおりなす七色の虹と秋陽の流れを感じつつ、滝の傍でしばらくの間たたずみました。 　滝からの渓流に沿った細い坂道で、歩みを止めてふと目を森に移すと、水車が軽やかに廻っていました。小学校時代、皆で歌った唱歌「森の水車」。その時の情景が懐かしく思い出されました。 　河津大滝をはなれ数百メートルのところに、渓谷の斜面にできたループ橋があります。大きくて近代的なループ橋。そこを渡る際、昔の人々が苦労して渡ったであろう峠越えに、思いを馳せました。（潮 信輔）