癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　伊豆の修禅寺は約１２００年前に開基された古刹で、その後の鎌倉幕府の盛衰を見てきた寺です。特に２代将軍、源頼家にまつわる修禅寺物語は有名。今回訪れた秋、境内は紅葉がようやく始まった候でしたが、竹林に飛び交う野鳥の声、苔むした庭園に揺れるこもれび、どこからともなく聞こえてくる説法の声・・・。歴史が眠る寺は、静寂そのものでした。 　修禅寺のそばを流れる桂川は、石ころが沢山敷きつめられ、その上を清流が下っていました。そして川の中央には、存在感を示す弘法大師ゆかりの「独鈷湯」が・・・。温泉は約５０度とのこと、溢れた温泉は桂川へと、ゆっくり流れていました。修善寺温泉の風物詩です。 　この歴史ある「修禅寺」と情緒ある修善寺温泉や「独鈷湯」は、訪れた人々の心に残る何かを持っています。（潮 信輔）