癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　信州の上高地は、山に囲まれ自然がそのまま保たれた谷間の平地です。その原生林の中を澄み切った梓川が、清く流れ続ける景勝地です。この梓川に架かる木の吊り橋（河童橋）。遠くを見渡すと、上流には雄大な穂高連峰、下流には焼岳や乗鞍連峰が、皆で上高地を包んでいます。 　春の新緑、秋の黄葉、冬の銀雪、これに焼岳の噴火によってできた大正池、その中に林立する枯れ木立。また湧き水からの清冽な流れは、水草や小さな砂を揺らしながら・・・・。いつも静寂そのものです。 　今回訪れた群青の秋、穂高連峰には初冠雪がみられ、山裾には黄葉が・・・。季節はたしかに山頂から麓へと、下りてきていました。そしてときどき、静けさを語る野鳥のさえずり。上高地周辺の峰々は、この景勝地をやさしく見守っているようでした。（潮 信輔）