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身近なササ(笹)の風情
Charm of a familiar plant: dwarf bamboo
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ササ(笹)は我が国で多く見られ、木質化した中空の茎をもった木本的な植物です。その種類は多く、山、高原、雑木林、里山や、路地などで、いろいろなササが自生しています。根元から生える根出葉と、茎の途中から生えてくる茎葉。常緑で、寒さや雪に強くて、地下茎で横に這い、次なる世代へと増えて行きます。 ササは葡萄枝や地下茎で土を固め、小岩や石を抱き、また地面全体を常緑の葉で飾ります。控えめで、他を引き立たせるササの風情・・・。そのため日本庭園にはなくてはならないものです。春の微風にそよぐ葉の波と、夏の雨に濡れる平行脈の細葉。秋の落ち葉を皆で支えるササの葉たち・・。そして冬、白い積雪のなかで、私たちの目を癒す緑葉たち。やがて東風とともに雪解けの水滴は、葉先に導かれて春の陽を浴びてキラリと光ります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2007年02月04日
- 更新日
- 2016年09月28日 11時 04分