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ハナズオウ(花蘇芳)の四季
Four seasons of Chinese redbud
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ハナズオウ(花蘇芳)は落葉するマメ科の低木で、江戸時代に中国より入って来たと言われています。早春に枝や幹から花柄を伴わないで、葉に先立って濃いピンク色の花芽が多く出てきます。そして紅赤色の蝶形の花が、木の全体をイルミネーションのように飾ります。周りを鮮やかに、暖かく、華やかに、本格的な春の訪れを告げながら・・・。また、花に少し遅れて出てくるハート形の葉は、若々しくて艶があります。
花が散った夏、3〜5cmのエンドウによく似た豆果が、房状に現れて来ます。そのサヤは、やや赤みを帯びていますが、次第に緑色になって行き、その中に数ミリ台の可愛らしい種子が、はっきりと並んで見えてきます。
やがて秋、豆果は褐色になり、種子は地面に。そして晩冬、寒風の中にも、枝には小さな冬芽が膨らんで行き、再び暖かい春の到来を語ります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年10月15日
- 更新日
- 2019年10月15日 09時 03分