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トサミズキの四季
Four seasons of spike winter hazel
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トサミズキは四国の土佐地域を原産とする落葉低木で、早春に葉に先立って花が出てきます。ほんのりと紅紫色した冬芽が膨らみ、やがて透き通るような黄色の花穂が、交叉し合った細い枝木に満開に垂れ下がります。ヘラ形をした5枚の黄色でロウ細工のような花弁。この透き通るような黄色の花穂が、満開となって東風に揺れる姿に春の訪れを知ります。 葉も主張しているようで、卵の形で、鋸歯状の縁をもち、葉脈が平行ではっきりと目立ちます。これに対して実は、控えめです。夏に向かい細い枝につながって付いてゆく黄緑色の果実。陽を受けて褐色に・・・。しかし、あまり目立ちません。花や葉に主役を譲っているようです。この果実に堅実さを感じます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2007年05月06日
- 更新日
- 2016年09月28日 10時 55分