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トウカエデの翼果の四季
Four seasons of trident maple's nut
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トウカエデ(唐楓)は中国原産の落葉する高木で、わが国には江戸時代に入って来たとのことです。樹皮は縦に割れて、短冊状にはがれます。そして成長が早く、紅葉も美しいので、多くは街路樹や公園樹として植えられています。葉と翼果に特色がありますが、ここでは翼果の推移を見てみます。4月〜5月ごろに、黄緑がかった黄色の小さな花が、20個ほどまとまって散房花序として咲きます。
そして花が散った後、ふさふさとした可憐な果実たちが現れてきます。通常、一つの柄に10個以上の翼果が房状に垂れ下がります。一つ一つは、八の字状〜鋭角に開いた2枚の翼果。色も黄緑〜薄茶〜橙色と変化しながら、秋には灰白色に結実します。そして脱下する時は、翼があるので秋風に乗りつつ、くるくる回りながら・・・・・・。その無邪気な姿に、こころが和みます。また、前年の翼果と果柄は、次の世代の生育を見守るかのように、しばしば春先まで残っています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2008年01月19日
- 更新日
- 2023年10月13日 16時 29分