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クマシデの四季
Four seasons of Japanese hornbeam
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クマシデは本州、四国、九州の山地や丘陵地に分布する落葉高木です。高さが10メートルを超え、日当たりがよい山地の谷筋や尾根筋まで生える木。堅いため、農具の柄、家具や建築の材などに使われてきました。春、若葉とともに垂れ下がってくる長い尾状花序。雌の花序が若い枝先に下垂し、鈴なり様に花が密生します。夏、これらの花序は、長さ5cmほどの下垂胃した繭状の果穂へ。そして秋、黄葉とともに果穂も茶色の堅穂になります。森で風に揺れる鈴なりの穂たちは、目を惹きます。互生する葉の変化も好きです。緑の葉も黄葉も、6〜10cmのやや細長い葉身は、葉脈も鋸歯状の葉縁もはつきりしています。冬、寒風の中、葉を落とした枝には春を待つ強さを感じます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2007年10月07日
- 更新日
- 2016年09月28日 10時 32分