TOP > テーマ別おすすめ画像 > ナワシロイチゴの花から実へ
テーマ別おすすめ画像
ナワシロイチゴの花から実へ
Japanese raspberry: from flower to fruit
/
ナワシロイチゴ(苗代苺)は、わが国の全域に生育する落葉の小低木です。つる性で原野や山地での日当たりが良い傾斜地に、よく見られます。ちょうど稲の種子をまく苗代を作る頃に、果実が見られることから、ナワシロイチゴの名が。つる状の茎には短毛と棘があり、葉は3葉ないし5葉で、あまり目立ちません。 晩春、白っぽくて目立たない蕾は、しだいに膨らんで来て、桃色を帯びてきます。そして苗代を作る初夏、現れてくる淡紅色の5つの花弁。しかし花びらは完全には開かず、雄しべを包んだままで。慎ましいかぎりです。これに対して、白っぽい5枚のがくは、反り返って存在感を示します。 やがて真夏ごろ、橙色の実は真っ赤に熟れ、指先大の球形の実に・・・。食べると甘酸っぱい味が口中に広がります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年09月05日
- 更新日
- 2023年03月03日 14時 49分