癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

　サンショウバラ（山椒薔薇）は日本原産で、落葉する小高木です。箱根方面の山地に多く見られます。バラの仲間では世界で一番太くなるという幹を持ち、淡い褐色の木肌をしています。羽状の複葉がサンショウに似ていて、茎に棘が多いところからサンショウバラとの名が・・・、またハコネバラとの名も。

　春になると真紅の蕾が顔を出し、初夏には淡いピンク色の清楚な５弁の花が咲きます。花言葉は「温かい心」とのこと。しかし咲いた花びらは、だんだん白っぽくなって行き、１日で散ってしまう１日花です。そして花の後には、５個の黄緑色のがく（萼）が、星に似た美しい形で人々の目を惹きます。緑色に膨らんだ棘だらけの丸い実は、まるで腹を膨らました魚のふぐ（河豚）に似ていて、愛嬌もあります。（潮 信輔）