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夏の尾瀬沼周辺の湿原と峠の植物たち
Mash and Pass around Ozenuma in summer 2007
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尾瀬は、群馬県・福島県・新潟県の3県にまたがり、2000メートル級の山に囲まれた高層湿原です。湿原特有の多くの植物群落が見られることから、わが国を代表する湿原。この尾瀬にあって、尾瀬沼は燧ヶ岳の溶岩が沼尻川をせき止めたことによって、生じたと言われています。今回訪れました尾瀬沼は、朝霧が立ち、水面にはさざ波がゆっくりと畔に寄せ、静寂と幻想に包まれていました。
この沼の周りには、幾つかの湿原や峠があります。霧に濡れた大江湿原のニッコウキスゲの群落、白砂湿原のワタスゲ。また木道の脇でひっそりと咲くタテヤマリンドウ、ハクサンチドリ、カキツバタ、ミツガシワ、チングルマ、ヤマオダマキ。そして白砂峠での真っ白なギンリョウソウやゴゼンタチバナ、マイズルソウも。
原生林の中の三平峠では、キツリフネ、オオカニコウモリ、オヤマボクチ、オオレイジンソウの蕾や花が、サンカヨウの青い実やタケシマランの赤い実も・・・。尾瀬沼の周囲は、自然そのものの多くの植物が、訪れる人の歩みを留めます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年03月28日
- 更新日
- 2021年06月26日 11時 56分