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キツリフネの夏から秋
Touch-me-not: from summer to autumn
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キツリフネは日本の湿った山道や林の木陰、湖や池のそばに群生する一年草です。釣り舟の形をしていて、細い花茎で吊り下がるように咲く姿が特徴的です。日陰の中で目を引くすっきりした黄色の花・・・。その花弁の底部が渦巻く形は、愛嬌があります。 花が終わった後に現れてくる小さなバナナに似た姿の果実。実が熟すと、ちょっと触っただけで、種子が勢いよくはじけ飛びます。そのためか学名は、Impatiens (我慢できない)、noli(私に)、tangera(触るな)の意味でImpatiens noli-tangera。ひっそりした山道で、木陰がよく似合うキツリフネの黄色い花・・・。とくに雨滴に濡れ、そよ風に揺れる姿は、弱々しくて可憐です。しかし、清潔さと凛とした強さも持っている野草です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2007年09月01日
- 更新日
- 2016年09月28日 10時 36分