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夏の播州龍野「聚遠亭と周辺風情」
Shuentei Villa in Tatsuno
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播州龍野は「播磨の小京都」と呼ばれるように、原生林の鶏籠山と揖保川が織りなす自然が美しい城下町です。龍野城がある鶏籠山の麓には龍野城があり、その西側は小高い丘陵となっています。この丘陵地一帯は公園となっていて、そこに茶室や樂庵をそなえた「聚遠亭」があります。
聚遠亭の名称は、江戸時代に来遊した松平定信が、ここから淡路島や瀬戸直海の島々などが眺望でき、その絶景を讃えたことに由来すると言われています。庭園池である心字池の上に建つ「浮堂の茶室」。書院造りの数寄屋風の建物で、池にはスイレンが咲き、鯉が泳ぎ回っていました。
また聚遠亭の奥には、「楽庵」と命名された茶室や御涼所などがある庭園が・・・。飛び石、苔むした灯籠、枯山水の庭や趣深い苔庭には、夏の静けさがありました。また、木洩れ日は葉影をつくり、小さな植物を優しく照らしていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年08月24日
- 更新日
- 2020年06月24日 16時 11分