癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

万里の長城は古代中国で、外敵や異民族の侵入を防ぐために造られた防御壁です。約２０００年以上にわたって造られて来た高大な壁城で、東西に約６３５０kmの長さを有する地上最大の人工建造物。世界遺産に登録されています。このうち北京近郊にある長城（八達嶺）は、石や硬いレンガで造られ、山の尾根や峡谷にそって上下左右に曲がりながら延々と続いています。そして要所要所には、狼煙台や監視台が均等に配置され・・、その重厚な規模には驚嘆しました。くすんだネズミ色の大きく厚いレンガ、約１１０ｍごとにある狼煙台と敵監視台。高さ約８ｍ、幅が約５ｍもあり５列の騎馬、１０列の兵士が並べ得るとのこと。城壁の周りには名も知らない潅木や野草が生い茂り、風に揺れていました。そして長城の上空は雲が広がり、青空は部分的でしたが、その中を白いすじ雲が、ゆっくりと静かに流れていました。栄枯盛衰の歴史や時の流れには無関係のように・・・。（潮 信輔）