癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

那須岳は日光国立公園内にあって、約６０万年前から活動している複数の火山の総称です。最高峰は、蒸気と火山ガスを噴出しているハゲ山の茶臼岳(１８９７ｍ)。切り立った赤褐色の岩壁を見せる朝日岳（１８９６ｍ）、緑に覆われた三本槍岳。茶臼岳の９合目までロープウェイがあり、火山のゴツゴツした岩や火山礫、その間に生息する豊富な高山植物を楽しむことができます。

足下を見れば、紫のリンドウ、真珠のように真っ白なシラタマノキ、黒褐色のガンコウランの実、赤いイワカガミの実、淡いピンクのイタドリの花、真っ赤なイオウゴケなどが･･････。

また、遠くを見れば、雲海のあいだから見知らぬ町が小さく、ぼんやりと浮かんでいました。そして山頂からの霧まじりの風が、雲海、岩壁を流れる雲、高山植物の花や実たちを、おだやかに揺らしていました。（潮 信輔）