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キヅタの四季
Four seasons of Japanese ivy
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キヅタ(木蔦)は東南アジアの山野に広く分布する、常緑の木本的なつる性植物です。夏は緑性ですが秋に紅葉して落葉するツタに対して、冬にも常緑であることから、別名はフユヅタ(冬蔦)。茎の各所から根(気根)を出し、地表や他木の幹にしっかりと付着しながら伸びてゆくキヅタ・・・・・・。緑の葉は互生し、ひし形や卵形〜楕円形で葉先は尖ります。やや革質で厚く、表面は光沢があり、みずみずしくて美しいため、観葉植物としても愛用されています。秋から冬にかけて、散形の花序を多くつけ、一つ一つの花には、それぞれ5つの花弁があります。同じ長さの花柄が、1点から四方八方に出るので、花序は球形を呈します。果実は約5mmの液果で、冬の間に次第に黒紫色に熟して行きます。冬枯れした野山で、すっかり落葉した木々に絡まり、冬の風情を守るかのような黄緑〜濃緑の葉と球形の実たち・・・・・・。地味な植物ですが、しっかりと役目を果たしています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2008年02月10日
- 更新日
- 2016年09月26日 15時 53分