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横浜「三渓園の外苑」の春
Spring of the outer garden of Yokohama Sankeien Garden
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横浜の三渓園は実業家で、美術愛好家としても有名な原三渓(富太郎)により創造され、1906年に公開された名園です。京都や鎌倉などから移築された多くの重要文化財や歴史的な建造物が、豊かな自然に囲まれて配置されています。広大な園内は、大きく「内苑」と「外苑」に分けられます。 「外苑」は内苑に比べて広く、主に室町や鎌倉時代の寺院に関連した建造物が点在しています。室町時代に建てられた京都の寺から移築保存された「旧燈明寺本堂」と丘に建つ古式な造りの「旧燈明寺三重塔」。当時の中世密経寺院の姿を、教えてくれます。 北鎌倉の東慶寺から1904年に移築された「旧東慶寺仏殿」、飛騨の白川郷から移築された合掌造りの「旧矢箆原家住宅」。古民家の中には、当時の懐かしい民具などが展示されています。
そして「外苑」には茶屋や草庵も。緑の樹木に囲まれた田舎風の草庵で悲恋で有名な横笛に由来する「横笛庵」、三重塔が建つ丘の麓に寄贈された「林洞庵」、古い釜で麦茶などをふるまい多くの文化人が訪れた「初音茶屋」。風趣に富んでいます。また朱色の「観心橋」が架かる大池には、古い小舟が浮かび、岸には柳の若葉が揺れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2007年12月24日
- 更新日
- 2016年09月28日 10時 09分