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クサボタンの春から秋
Clematis stans: from spring to autumn
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クサボタン(草牡丹)は、日本の固有種で主に本州に自生する多年草です。しかし雌雄異株の落葉する半低木とも分類されています。山地の草地、林縁や道端に群生します。名の由来は、葉の形が牡丹に似ていることから。その葉は対生し3出複葉で、長い柄を持っています。小葉は卵形で浅く3つの切れ込みがあり、縁には鋸歯が・・・。 夏から初秋にかけて、茎の先や葉腋から伸びた花茎に、集散花序が出てきます。そして開花。釣鐘状の薄紫色の花(実際はがく片)が、下向きに控えめに咲きます。その際、四裂して先端が外側に反り返ります。その無邪気で可愛い姿・・・。晩秋、花が枯れると花柱が伸びてきます。そして、その先に銀髪を思わせるような、白い羽毛をつけた風車のような実・種子が現れ、秋風に揺れます。 クサボタンは葉も花も実も、趣深い野草です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2008年01月11日
- 更新日
- 2016年09月26日 16時 08分