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チャノキ(茶の木)の四季
Four seasons of tea plant
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チャノキ(茶の木)は、中国の南西部を原産地とする常緑の低木です。日本へは、鎌倉時代に禅僧の栄西が中国より薬草として持ち帰り、以後、室町時代から現在に至るまで、茶の湯文化や茶道文化として、日本人の心をとらえ続けています。 チャノキの命である葉。長楕円形で先が尖った葉は互生し、葉脈は凹んでいます。葉縁には鋸歯があり、革質で表面は濃緑色で光沢があります。葉の採集は、わが国では春から夏に3回、摘葉されます。若葉を摘み、蒸し、揉み、乾燥をへて緑茶へ。 秋になると葉のつけ根に丸くて白い5〜8枚の花が咲きます。多数の黄色い雄しべと1個の雌しべ。白い花弁と黄色い葯とは、美しく対比されます。花の後は、扁平状球形の実をつけます。 果実は扁球形で、開花の翌年の秋から冬にかけて熟します。やがて3つに割れて、中から3個の種子が顔を出します。そして殻は枝にかなりの間とどまっています。ちょうど次の世代を見守るように・・・・・・。 ところで緑茶は、アミノ酸、カテキン、ビタミンC、ミネラルなど、滋養と健康に役立つ成分を含みます。花言葉は“追憶”と“強い結びつき”。チャノキは日本人の身体と心に、深く結びついた植物です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2019年05月08日
- 更新日
- 2019年05月08日 14時 33分