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各地の鐘楼や梵鐘
Belfries and temple bells around Japan
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梵鐘の「梵」は、サンスクリット語の「神聖や清浄」を意味するBrahmann(ブラフマン)の音訳とのことです。そして梵鐘は元来、仏教徒の教団生活を円滑に行う為に使われてきました。その後ながい変遷を経て、現在は寺の存在を示し、また一般住民に時を告げたり、除夜の鐘のように仏の教えを再確認するなどの役目をはたしています。梵鐘は中空でコップ状の「鐘身」、これを吊るすための「龍頭」と「笠形」、「池の間」、「草の間」、「駒の爪」、梵鐘を打つ撞木があたる「撞座」などから成り立ちます。日本各地に点在する多くの梵鐘や鐘楼・・・・・・。これらはそれぞれの所で、日本の情緒を形作っています。梵鐘を守る鐘楼や安定した形の和鐘・・・・・・。見る人の心を落ち着かせます。そして響き渡る鐘の音は、周りの自然環境や季節、大気の温度、撞木の材質などによって、変化します。また聞く人の心理状態によっても、変化します。とくに晩秋の夕方、茜空に暮れ行く山ぎわを見ながら聞く鐘の音色は、日本人の心に染み渡ります。余韻を残します・・・・・・。明日がよい日でありますように。(潮 信輔)
- 登録日
- 2008年03月09日
- 更新日
- 2016年09月26日 15時 47分