癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

早春の３月は、冷たい風は次第に弱まり、日差しも明るく感じられます。そして春分の日を過ぎると、わが国の野山は急に春めいてきます。ピンク、黄、青、朱色･･････、いろいろな色をした花が、里山、里村、草原、あぜ道、水辺の草地などに、咲いてきます。その中には、木に咲く白い花たちも多く見られます。今回、３月に咲いた白い木花、２０種類を集めてみました。その多くは、コブシ、白モクレン、サクラ、ハナミズキのように、葉に先立って白い花が枝先を飾ります。青空に清く白く揺れるコブシ、白モクレンの花たち。たわわに垂れ下がるユキヤナギ･･････、春風に舞います。またクサイチゴのように緑の葉が出そろってから、白い花を咲かせる木々もあります。それぞれ個性ゆたかですが、早春の３月、冬の芽から清楚な白い花を咲かせた木の花たちは、自分の自然史を歩き始めます。波瀾もあるでしょうが、力一杯、生きつづけてもらいたいと思います。（潮 信輔）