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スズラン(鈴蘭)の蕾から実へ
Lily of the valley: from bud to fruit
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スズラン(鈴蘭)はユリ科のスズラン属に属する多年草の総称で、単子葉の植物です。わが国では九州や本州の高地、東北や北海道に多く自生します。半日陰の涼しくて空気が清浄な森や林の中で、ひっそりと咲きます。早春に地面から筒状の葉鞘がつんつんと出て、二枚の緑の葉が広がってきます。春、1本の花茎に5〜10個の黄色い蕾が、緑葉の下側に控えめに隠れるように現れてきます。
本格的な春の訪れとともに、白くて釣り鐘状、壷状に丸まった花が開いてきます。下向きに鈴を付けたように・・・・・・。それも先は6つに分かれて、少し外側に反り返っています。愛くるしくて、忘れがたい花です。春の明るい新緑に囲まれて、良い芳香につつまれた白いスズランの花。見る人の心を清め、優しい気分にさせてくれます。「幸せを呼ぶ花」として、世界中で愛されている由縁です。
花言葉は「純潔、純粋、幸福」。やがて秋、並んだ実は赤く熟した球形の液果へ・・・・・・。そして冬の間、積雪した地下では、地下茎が横に這い、新しい芽生えを待ちます。北海道では郷土の花として親しまれ、別名はキミカゲソウ(君影草)。なんとも奥ゆかしくて、清楚で純粋な花です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年01月04日
- 更新日
- 2016年10月01日 16時 08分