癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

  春になると、黄、赤、青、ピンク、紫色など彩り豊かな花が咲き乱れます。野山や原野、里山や里村で。公園や庭先、水辺や道の脇で･･････。早春、まだ寒さが残るなか、小さくて背も低いオオイヌノフグリの青い花に出会うと、春の息吹を感じます。とくに淡い日だまりがあたる野原で、春の陽をうけつつ青くキラキラ光るオオイヌノフグリの群生。ほんのりとした暖かみを感じます。毎年、早春に外を散策する際、いつしか目はオイヌノフグリの青い花を探しています。本格的な春、スミレ、ヒヤシンス、ムスカリ、ハルリンドウたち･･････。暖かいそよ風に揺れます。そして晩春、時には暑さを感じるなか、青い水色の花たちは暑さを少し忘れさせてくれます。次の暑い夏へ向けて、心の準備を誘います。ワスレナグサ（勿忘草）の可憐な青い花弁は、春の思いも忘れないでと、言っているようです。（潮 信輔）