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春の久能山東照宮
Spring scenery of Kunouzan-Toshogu Shirine in Shizuoka Prefecture
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静岡県にある久能山の東照宮は、徳川家康を祭るために日光東照宮より19年前に造営された神社です。日光東照宮の先駆となり、江戸初期の建築技術の粋が集められた権現造り、総漆塗り、極彩色の社殿などから国宝に指定されています。 まず山下鳥居から続く、つづら折りの1159段もある表参道の石段を登りきると、見えてくるのが「一の門」。振り返ると、眼下に広がる駿河湾の素晴らしい眺望が開けます。それからは見事な建造物が、次々に現れてきます。後水尾天皇御震筆の「東照大権現」の額が掲げてある楼門、極彩色の随身と生彩色の狛犬と獅子、四方唐破風造りの豪華な唐門、校倉造りの神庫、左甚五郎作と伝えられる神厩の馬の彫刻など…。
やがて日枝神社をへて拝殿・本殿へ向かいます。 ここでは桃山時代の技法を取り入れた複雑で極彩色をほどこされた彫刻、模様や組物のきらびやかさに圧倒されます。そして一番奥にある家康の御廟所へ。そこは極彩色や煌びやかさとは全く違い、静寂と霊的な雰囲気に包まれています。 山を登って参拝する久能山の東照宮は、日光東照宮とは異なった感激に浸ることができます。今回訪れた3月、海風が汗ばんだ体に安らぎを運んでくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2024年02月21日
- 更新日
- 2024年02月21日 16時 08分