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春の唐津「七ツ釜」と周辺
Karatsu Nanatsugama Caves and its surroundings in spring
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唐津の「七ツ釜」はその名の通り、玄武岩の断崖に7つの洞窟が並列する景勝地です。六角形の柱状節理からなる断崖を、玄海灘の荒波が長い年月をかけて海食して出来たものです。そして四季おりおり、風や天気の様子で違った景色を見せてくれます。
春の七ツ釜・・・。その断崖に向かうなだらかな丘には、赤紫色のアザミ、桃色のネジバナ、黄色のミヤコグサやウマノアシガタ、淡い紫色のコバノタツナミなどの野草たちが時には緩やかに、時には強く、春の海風に揺れていました。真っ青な玄界灘に突きだしたリアス式海岸、柱状節理の岩礁に当たって砕ける白波・・・。春の野草たちは、これらの景勝に色を添えています。
一面に広がる六角形の柱状節理が造る「ガガラ瀬」や「めがね岩」の奇岩。また岬の北端には、神功皇后を祀る「土器崎神社」があります。岩場や神社から、青い玄界灘の彼方を見続けると、朝鮮半島や大陸の歴史の流れに加えて、遣隋使や遣唐使の勇気と使命感、そして日本の文明や文化を育もうとするロマンが感じられました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年04月12日
- 更新日
- 2016年09月30日 11時 17分