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ショウジョウバカマの四季
Shojyobakama: from spring to summer
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ショウジョウバカマ(猩々袴)は、わが国に広く分布する常緑の多年草です。多くは森や林で、あまり陽が当たらない、湿気を帯びた所で見られます。早春に、ロゼット状に四方に広がった葉の中心部から、つぼみが出て、次第に花茎がまっすぐ伸びながら開花します。名前の由来は、赤い花を「猩々」という酒好きの伝説上の動物の赤い顔にたとえたもの。またへら状の細い葉が、重なって地表面をロゼット状に広がる姿を、「袴」に見立てたことから。花の色はその生育する環境によって、淡紅色、赤紫色、紫色、白色などと変化に富んでいます。 夏、花が終わっても花茎は伸び、花被片と雄しべは残存し、花の柄は下向きに曲がります。そして果実が熟すころ、再び上向きになります。不思議です。また葉もユニークで、へら状の葉の先端部が地面に触れたところから、不定芽と呼ばれる芽をだして、増えることが出来るとのこと。 ショウジョウバカマ(猩々袴)は、不思議さと愛嬌をもった植物です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2008年08月20日
- 更新日
- 2019年09月17日 17時 19分