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タイサンボクの四季
Four seasons of Southern magnolia
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タイサンボク(泰山木)は、北アメリカ原産の常緑高木です。日本へは明治の初期ごろに渡来したと云われ、公園樹としてよく植えられています。大きな常緑の葉は硬くて、裏側に反り返ります。この黒緑色がかった葉の表面は、ツヤツヤと光沢があり、裏面は茶褐色の毛で覆われ、金色に見えます。 春、薄茶色の蕾は次第に丸みを帯びながら、次第に白色へと変化しつつ膨らんでゆきます。そして梅雨ごろ、カップ形をした純白の花へ・・・・・・。比較的高い枝の先端部に、通常6枚の花弁を持った大柄の花を咲かせます。梅雨空に似合う植物。雨に濡れて光る葉と花は、人目を惹きます。しかし花の期間は短くて、すぐに黄色に変色してゆきます。 やがて花弁は落ち、花の中央部には、雄しべに囲まれた雌しべの束が目立ってきます。そして、これらは受粉して、秋には円柱状に膨らんだ楕円形の集合した実をつけます。袋果または集果と呼ばれ、それぞれの中には、赤い種子が入っています。 花言葉は“自然の愛情”。真っ白でカップ状に膨らんだ花は、清らかな芳香を持っています。梅雨の時期に、清涼感を与えてくれる花です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2009年01月01日
- 更新日
- 2016年09月26日 12時 20分