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ニラの春から秋
Garlic chive: from spring to autumn
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ニラ(韮)は中国の西部を原産とする多年草で、わが国へは弥生時代に渡来したと云われています。昔から栄養成分を豊富に含んだ緑黄色の野菜として知られ、古事記や万葉集にも登場。現在は、ニラの卵とじ、ニラレバ炒めや餃子の具などとして、使われてます。 晩春ごろ、地面から多数に枝分かれした細長い葉を伸ばします。そして夏、束生する葉の間から約30〜40cmの花茎を伸ばし、その先に半球形の散形花序が現れ、やがて白くて小さな花を散開させます。1つの花は6枚の花弁があるように見えますが、3枚が花弁であとの3枚は苞。秋には緑色の実になり、退色した子房は3室で、熟すると割れて黒い種子が顔を出し、やがて周りに散らばります。 ニラは細長い葉がよく知られていますが、花や実と種子も忘れがたい姿です。早朝、涼しい秋風を受けながら、ニラの変わり行く姿を見ていると、季節の流れを感じます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2008年10月10日
- 更新日
- 2016年09月26日 12時 27分